■ 抄録・要旨
| 優先的に対策に取り組むべき有害大気汚染物質の1つである酸化エチレン(EtO)について、季節別に連続測定を実施し、その傾向について検討した。EtO濃度は、季節に関わらず週の初めから半ばにかけて濃度が上昇し、それ以降は減少する傾向が見られた。また、平日(月〜金曜)に対する週末(土・日曜)のEtO平均濃度の比は夏季2.04倍、秋季1.35倍であり、平日は週末に比べてより濃度が高いことが分かった。また、降雨日には、ややEtO濃度の低下が見られたが、測定期間を通じた傾向を把握する際に特段の支障は見られなかった。現在、本県では、モニタリングをすべて平日に行っているが、とりわけEtOに関しては、実施日から低濃度となる週末が外れることで、測定結果の過小評価を招く可能性が低くなると考えられる。
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